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このほか銀との兌換や,新鈔と旧鈔との交換のために,各地に交鈔庫(行用庫)や平準庫も設けられた。元朝の初年には,兌換準備銀の確保,発行額の制限,商税・塩課などの徴税による鈔の回収が図られたため
このほか銀との兌換や,新鈔と旧鈔との交換のために,各地に交鈔庫 (行用庫)や平準庫も設けられた。. 元朝の初年には,兌換準備銀の確保,発行額の制限,商税・塩課などの徴税による鈔の回収が図られたため,しばらくは順調に機能した。. ※「交鈔庫 ...
改訂新版 世界大百科事典 - 中統元宝交鈔の用語解説 - この背景には,素材としての銅の涸渇,そしてとりわけ宋以降の都市内における貨幣経済の普遍化,専売制の強化による信用経済の確立などの要因があった。 1260年 (中統1),銀を鈔本 (兌換準備金)に中統元宝交鈔 (10文から2貫文までの9種)が発行され...
精選版 日本国語大辞典 - 宝鈔の用語解説 - 〘名〙 紙幣の美称。※随筆・折たく柴の記(1716頃)下「まづ宝鈔を造られ、新銀共に換られ」
【貨幣】より. …その意味で元の銀本位制の採用は中国の貨幣史上,きわめて画期的である。 元は紙幣を主要な通貨として一貫して使用したが,国初に制定した中統元宝交鈔 (中統鈔)を一代を通じて用い,これに新たに発行する紙幣と併用させた。 中統鈔は1260年 (中統1)に発行され,南宋征服前後に兌換制度の廃止により大きく騰貴して以来,騰貴しつづけ,1346年 (至正6)以後は財政難から紙幣が濫発され,ついに破局を迎えた。 【元】より. …といって領内に銅・銀の産地を持たない元朝としては唯一つ信用度の高い紙幣を発行して経済の安定を図る以外に方法はない。 1260年 (中統1)に発行された中統鈔は,準備金を備えて金銀との兌換を認めるほか税糧を除く全公課の紙幣納を許すという保証によって裏付けられていた。
改訂新版 世界大百科事典 - 《新古今和歌集新鈔》の用語解説 - いわゆる古今伝授であり,宗祇が講釈の聞書を整理したのが《古今和歌集両度聞書》である。 そのほか,《新古今和歌集》の注釈が細川幽斎により加筆され《新古今和歌集新鈔》となるなど,その説は二条派の注釈書に継承された。 歌学書としては,...
兌換銀行券は 金貨本位制 下の中央銀行によって発行され,金貨との自由兌換が保証されることによって金貨に代わって流通し,金貨本位制の 機能 を維持していた。 金貨の流通が停止された金地金本位制や金為替本位制では,国内流通の銀行券は 金兌換 が禁止され不換銀行券となるが,中央銀行は対外決済に対して金地金の兌換に応じ,あるいは他の金本位制国あての 為替手形 の売買に応じることによって,いずれも対外的に 金本位制度 の機能を維持してきた。 日本で兌換銀行券の 名称 は,1882年の日本銀行条例14条と84年の 兌換銀行券条例 に始まる。 当初は銀貨兌換であったが,97年の貨幣法によって金貨兌換に改められた。