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  1. ダクト - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/風導管
    • 概要
    • 付属物
    • 用途別区分
    • 建設業としての位置
    • 歴史
    • 関連項目

    鉄板製の矩形の部材を組み合わせ、空調機械から居室などへの空気の流れ道とするもの。空気調和設備、換気設備、排煙設備などに用いる建築設備のひとつである。 形状は角ダクトと呼ぶ矩形以外にも円形や楕円形があり、送風機の吐き出す圧力によって空気が流れるため、所定の風量を確保するためには一定の断面積が必要である。極端に長くて細いと風量が減り、冷えない・暖まらないの苦情の原因となる。 丸ダクトと呼ぶ円形のものにはスパイラルダクトや楕円のオーバルダクトがある。これらはスパイラル風導管やオーバル風導管と呼称されることは少なく、スパイラルダクトあるいは単にスパイラルと呼ばれる。

    1. 開放状態のダンパ風量調節用のボリュームダンパ(VD)、遠隔操作用のモーターダンパ(MD)、逆流防止用のチャッキダンパ(CD)などが必要に応じてダクトに挿入される。床や壁などの防火区画をダクトが貫通する場合は延焼防止や熱い空気の噴出を防ぐ為、防火ダンパ(FD)が入れられる。防火ダンパには、各個に設定された溶融ヒューズが取り付けられており、設定温度を超えた空気が通過するとヒューズが溶けてダンパが作動し通気を遮断する。厨房排気が外部に出るところも同じであるが、この場合は換気扇シャッターで代用することもある。

    制気口

    1. ダクトの室内側末端に取り付けられる装置で、大きく分けて吸込口と吹出口があり、さらに羽の付き方、シャッターやフィルターの有無などにより、様々な種類に分類される。

    定風量装置(CAV)

    1. 装置内部の羽が自動で開閉することで、ダクトから室内に吹き出す風量を一定に調整する装置である。

    空調(SA,RA)

    冷風あるいは温風が流れるもの(給気SA)や、部屋より空調機への還り(還気RA)に使われるもの。給気の場合は保温断熱されることが多い。精密部品の工場や食品関係のクリーンルームや、病院の手術室などの清浄度維持にも空気の入れ替えが必須であるので、一定の給排気が必要である。 ※省略記号のSAは Supply Air、RAは Return Airの頭文字である。

    排気(EA)

    一般の排気(EA)や厨房排気に分かれる。断熱されることは稀である。有機溶剤の局所排気、臭気や必要のない高温低温の空気を排出することもある。実験設備や放射線設備の排気は、フィルターで処理してから排気される。また、厨房排気は延焼防止と油分のダクト内部への付着防止のため油分分離装置(グリスフィルターなど)を取り付けることが多い。蒸気の分離が必要な場合もある。 ※省略記号のEAは Exhaust Airの頭文字である。

    外気(OA)

    建物の外部より取り入れるもの。各部屋へ直接引き込んだり、空調機で混合してSOAとして送られる。昆虫や鳥が入り込まないように、目的に応じたメッシュの金網が必要。排気(EA)に見合った量を取り入れないとドアが開けづらいなどの状態となる。 ※省略記号のOAは Outdoor Air,Outside Air,Open Airなどの頭文字である。

    設備工事としてのダクト設置工事は、建設業のうちの管工事業に分類される。工事の例示としてダクト工事と記載される。法律上は風導管という言葉はほとんど出てこない。業として営むには建設業許可が必要である。この場合、現場や営業所の主任技術者になれるのは、管工事施工管理技士と実務経験者(10年以上)などである。板金工事の技能士は管工事業の主任技術者になれなかったが、平成27年4月1日よりダクト板金技能士も主任技術者となれることとなった。

    明治期に日本に冷暖房が入ってきた頃に、アメリカよりダクトが導入された。当初は板金工事(ブリキなど)の職人が従事していたので、技能の系統としては板金作業になっているが、流体力学的にも配管工事に近い業務である。 この頃は墨壺、墨指と折尺を用いた手作業による部材の展開、「まとも」と呼ぶ大型のはさみによる手切り、手折りの本はぜによる組み立て、リベットをハンマーでかしめたフランジ接続で、現場での製作が基本であった。 昭和期に入ってピッツバーグはぜが導入されると作業性は僅かに改善されたが、はぜは手折りだったため未だに板金作業と変わるところが無かった。 昭和40年代に入ってロール成形機を必要とするボタンパンチはぜが導入されると機械化が進み始め、現場製作をやめて工場製作が主流となっていった。 昭和60年(1985年)頃に自動プラズマ切断機と共板工法がアメリカより導入されて機械化の波は一気に広まり、日本国内においてもダクト先進地域であるアメリカ、ヨーロッパ並に生産性が向上した。 平成20年ごろから輸送中の体積を減らすために、半完成品を折り畳んで出荷して現場で組み立てるなどの工夫も一部で見られる。しかし工場で完成品として製作、出荷して現場で取り付けるのがなお一般的である。

  2. ダンパ (空調) - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/ダンパ_(空調)
    • モータダンパ(Md)
    • 逆流防止ダンパ(Cd)
    • 防火ダンパ(Fd)
    • 防火機能付き排煙ダンパ(Smhfd)
    • 避圧ダンパ
    • 差圧ダンパ
    • 関連項目
    • 外部リンク

    モーターダンパ(Motor Damper,MD)は、遠隔操作用のダンパで、風量を機械的に調整するためのものである。外部には羽根の軸部分が出ており、これに電動機を取付け、電動機の自動制御をおこなうことで風量を調整する。

    逆流防止用のダンパで、チャッキダンパ(Check Damper,CD)ともいう。臭気の拡散防止や外部の空気の遮断を目的に片方向からの風のみを通す目的で設置され、逆向きの風が流れないように、羽根が自重もしくは、錘の力によって閉じられる構造となっている。英語の表記からすると、チェックダンパであるべきだが、バルブを含めてチャッキと発音表記されることが一般的。

    防火ダンパ(Fire Damper,FD)は、火災時の延焼防止や熱い空気の噴出を防ぐ為のダンパで、ダクトが防火区画を貫通する場合に取り付けられる。防火ダンパには、各個ごとに溶融温度が調整された溶融ヒューズが取り付けられており、設定温度を超えた空気が通過するとヒューズが溶けてダンパが作動し通気を遮断する。厨房排気など通常時の通過温度の高い空気がある場合、ヒューズはより高い温度のものが取り付けられる。厨房排気が外部に出るところも同じであるが、この場合は換気扇シャッターで代用することもある。

    温度ヒューズの付いた排煙ダンパで、防火区画を貫通する排煙ダクトに取り付けられることがある。通常時は閉塞しており、排煙ボタンを押すなどの排煙操作によって開放されるが、火災が迫ると温度ヒューズの溶解によって再び閉塞する。

    避圧ダンパ(Relief Damper,RD)は、圧力逃しダンパともいい、不活性ガス消火設備やハロゲン化物消火設備が設置された場所において、ガス放出に伴って上昇する室内圧力を下げるために設けられるダンパである。室内圧力が設定圧力を超えたときに開放される。

    差圧ダンパ(Barometric Damper,BD)は、陽圧又は陰圧の部屋に設けられるダクトであって、室内と外部の圧力差を一定に保つ働きをするダンパである。バネ等によって作動する圧力差が設定されており、圧力差が大きすぎるときは開口が大きくなることで圧力を逃し、圧力差が小さすぎるときは、開口が閉じる方向に作動する。

  3. 送風機 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/送風機
    • 形式による分類
    • 適用分野
    • 性能
    • 理論
    • 送風機の構成部品
    • 脚注
    • 関連項目

    遠心送風機

    英語名: Centrifugal Fan、遠心方向に送風するもの。

    軸流送風機

    軸方向から吸い込み軸方向に送風するもの。ダクトの途中の少ない空間に設置できる。風量を多くすることが可能で、可変翼の場合部分負荷でも効率が良い。

    斜流送風機

    軸方向から吸い込み軸の斜め方向に圧力を与え整流版で軸方向へ向きを変えて軸方向に送風するもの。遠心と軸流の中間の性質をもつ。

    換気

    換気に使用する送風機を、換気扇という。 1. ベンチレーター

    冷房

    生じさせた気流を、主として冷房の目的に使用する送風機を扇風機という。 1. シロッコ扇風機

    ファンモータ

    ファンと電動機が一体化されたもの。主に機械・電気機器の冷却、装置内部等の空気の循環などに使用される。また、高熱が発生するような特定の場所に設置し、局所冷却にも使用される。 コンピュータではCPUや電源に設置され(CPUの冷却装置#空冷を参照)、自動車ではラジエーター、エアコンコンデンサー、空冷式インタークーラーなどの冷却用、エアコンの送風・換気に設置される。

    送風機の性能を表す指標には、ポンプ等、他のターボ機械同様に以下のものがある: 圧力 1. 送風機の圧力は、吸い込み口と吹き出し口との圧力差で表す。 1.1. P T = P T 2 − P T 1 {\\displaystyle P_{T}=P_{T2}-P_{T1}} 2. 全圧は、静圧と動圧との和であるので次のようになる。 2.1. P S = P T − P V 2 {\\displaystyle P_{S}=P_{T}-P_{V2}} 3. ここで、 3.1. PT:送風機全圧 3.1.1. PT1:吸い込み全圧 3.1.2. PT2:吐き出し口全圧 3.2. PS:送風機静圧 3.2.1. PS1:吸い込み静圧 3.2.2. PS2:吐き出し口静圧 3.3. PV1:吸い込み動圧 3.4. PV2:吐き出し口動圧 風量 軸動力 1. 送風機を駆動するのに必要な仕事率である。 効率 1. 軸動力のうち流体の機械的エネルギーに変換された割合のことをいう。効率は機械効率、水力効率、体積効率に分けられる。損失分は機械的摩擦、流体摩擦および漏れによる損失であり、最終的に熱エネルギーに転化し流体や送風機自体を加熱することとなる。 これら各種性能値をグラフとして表現したものが性能曲線である。ターボ形送風機では横軸に風量をとって各種性能値を表したものが良く使用される。

    比例法則

    同一の送風機では、風量は回転数に比例し、圧力は回転数の2乗に比例し、軸動力は回転数の3乗に比例する: 1. Q 2 = Q 1 ( N 2 N 1 ) , {\\displaystyle Q_{2}=Q_{1}\\left({\\frac {N_{2}}{N_{1}}}\\right),} 2. P 2 = P 1 ( N 2 N 1 ) 2 , {\\displaystyle P_{2}=P_{1}\\left({\\frac {N_{2}}{N_{1}}}\\right)^{2},} 3. W 2 = W 1 ( N 2 N 1 ) 3 {\\displaystyle W_{2}=W_{1}\\left({\\frac {N_{2}}{N_{1}}}\\right)^{3}} ここで、 1. Q: 風量 2. P: 全圧 3. W: 軸動力 4. N: 回転数 添え字1, 2は、それぞれ回転数変更前後の値を示す。 さらに相似形の送風機に対しても類似の比例法則が成り立ち、模型を用いて実験をする際の基礎となっている。

    ^ 縦置きエンジンではクランクシャフトを動力源として、プーリーとファンベルトでファンを駆動する方式が未だに主流。
    換気扇、扇風機、サーキュレーター、エア・コンディショナー- 送風機を応用した製品の例。
  4. ドラフトチャンバー - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/ドラフトチャンバー
    • 種類
    • 設置
    • 利用方法
    • 関連項目

    本体に様々なタイプがある。 1. 材質(特に、内部の材質のみを変更したものもある) 1.1. 塩化ビニル 1.2. フェノール樹脂 1.3. ステンレス鋼 1.4. セラミックス 1.5. 鉛 - 環境への配慮のため日本では用いられないが、有害物質と反応し、視認しやすい等の利点があり、かつてはよく用いられていた。 2. 構造 2.1. 標準的なもの - 水道、ガス、電気の供給により稼働し、室外へガスを排気する 2.2. スクラバー付きのもの - ガスを回収する構造になっている 2.3. エアフィルタ付きのもの - 病原体を回収する構造になっている。安全キャビネットを参照 排気ファンにも種類があり、これを交換したものを設置することもできる。 1. 大型のファンにより、風量を増加させることができる。ただしこの場合、設置数とファンの容量の兼ね合いにより、部屋の入り口のドアが開けにくくなる程の風量になることもある。

    ドラフトには様々な種類があり、取り扱う内容に対して使用されるべきドラフトの素材、構造が異なる。設置は専門業者と検討したうえで行われる。日本の専門業者には、島津理化、ダルトン、オリエンタル技研工業、岡村製作所、プロックス、ヤマト科学、アズワン、三進金属工業、協立製作所等がある。なお日本においてはガスが排出される構造に対する法規制として、労働安全衛生法下の特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則などがあるため、ドラフトチャンバーなどを適切に用いることでこれらの法規制を遵守することが必要とされる。

    試薬を開封する際や溶媒加温時に、有毒あるいは悪臭を持つガスが発生する場合にドラフトが用いられる。操作の上で必要な場合、取り扱う装置や機器が、あらかじめガラス窓の内側に設置される。分析機器を利用するためにドラフトが設置されることもある。 ガラス窓の外側に設置されたパネル上のスイッチで、内側の照明や排ガス、水道、ガスなどの使用開始・停止が操作できる。 前面の大きなガラス窓は、十分な吸気風量を保ちつつ、実験操作が行える程度の適正な高さに調整して使用される。

  5. 建築基準法 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/建築基準法
    • 構成
    • 「最低の基準」の意味
    • 目次
    • 特定行政庁
    • 関連法令
    • 国家資格
    • 関連項目
    • 外部リンク

    建築基準法は、建築法規の根幹を成す法律である。この法律の下には、建築基準法施行令・建築基準法施行規則・建築基準法関係告示が定められており、建築物を建設する際や建築物を安全に維持するための技術的基準などの具体的な内容が示される。建築基準法が日本国民の生命・健康・財産保護の最低基準を指し示す方針を掲げているのに比して 1. 建築基準法施行令では建築基準法の規定を受けて、規定を実現するための具体的な方法や方策を定めている。 2. 建築基準法施行規則では建築基準法と建築基準法施行令を実施する際に必要とされる設計図書や事務書式を定めている。 3. 建築基準法関係告示は監督官庁から公示され、複数分野の技術革新により日々変化していく事物へ追従するために建築基準法建築基準法施行令・建築基準法施行規則を補完する役割を担う。 建設関連法令分野における通称として建築基準法は「法」、建築基準法施行令は「令」、建築基準法施行規則は「規則」、建築基準法関係告示は「告示」と略される。 地方公共団体はそれぞれの地域の特殊性を加味して建築基準法第40条に基づき、条例により必要な制限を附加することができ、また市町村は土地の状況から必要な場合は建設基準法第41条に基づき、国土交通大臣の承認を得た上で条例として緩和を制定することができる。一般的にこれらは建築条例や建築基準条例と呼ばれ、多くの地方公共団体(市町村を含む)では、細目まで定めた条例が制定されている。 行政手続き上の効力や拘束力を持たないものとして「建築指導要綱」といった内規が建築指導課や指導係等の所管課で定められている場合があり、行政指導の名目で建築行為の制限を受けることがある。 1. 制限の多くは建設時に受益者負担の見地から都道府県や市町村等の地方公共団体が建設事業者に対して「行政からお願い」の立場で方針化してある。 2. その方針には複数の目的があり、財政上の理由から公共事業の立ち遅れや上下水道の未整備等の地域を改善する目的、建築基準法上では規制されていないものの地域住民の安寧を乱す可能性のあるものに対して一定の基準を明示する目的、建設事業が周辺住民へ及ぼす影響の周知徹底、関係地権者や権利権限者との相互手続きや関係諸官庁に対する申請の進め方を図示したフローチャートなどである。 建築物を企画・設計し、建設して実際に利用者が建築物を使用...

    建築基準法は同法第一条に謳われている通り最低の基準を定めている技術法令である。第一条の「目的」に最低限と謳われている理由はいくつかある。ひとつは、建築基準法というものは自由に建築を行う私人の権利を公権力によって制限しまたは規制して社会の秩序を保とうとする性格を持つ法律であるから、その制限については憲法13条に基づき、必要最小限のものでなければならないという理念からである。なお、この建築基準法...
    次にこの法律で制限するレベルはあくまでも最低限であるから、この法令による技術的基準を守っていれば建物の安全が保証され、私達の生命・健康・財産の保護が完全に保証されるというものでもないということである。さらに、この法律は最低限に過ぎないので、その地域や周囲の環境等の状況に適した建築物の在り方を制定するために、各種条例や建築協定などの規定を別途に組むことも可能であることを示唆している。ただし、実...
    第1章 - 総則(第1条~第18条)
    第2章 - 建築物の敷地、構造及び建築設備(第19条~第41条)
    第3章 - 都市計画区域内の建築物の敷地、構造及び建築設備(第41条の2~第68条の9)
    第4章 - 建築協定(第68条の10~第68条の26)

    建築基準法上の特定行政庁とは、建築主事を置く市町村および特別区の区域については当該市町村および特別区の長をいい、その他の市町村および特別区の区域については都道府県知事をいう。なお、法令により都道府県知事から建築主事を置く市町村および特別区の長へと委任される事務については、当該委任先を特定行政庁とみなす。

  6. 煙突効果 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/煙突効果

    煙突効果(えんとつこうか、英: stack effect )とは、煙突の中に外気より高温の空気がある時に、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じる結果、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇 ...

  7. たちかぜ型護衛艦 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/たちかぜ型護衛艦
    • 来歴
    • 装備
    • 同型艦
    • 登場作品
    • 参考文献

    海上自衛隊では、第1次防衛力整備計画末期の「あまつかぜ」(35DDG)によりターター・システムの艦隊配備を実現し、その性能に強い感銘を受けていた。しかし、取得費だけでも、「たかつき」(38DDA)の約70億円に対して、あまつかぜでは約98億円と、極めて高コストであったことから、以来ほぼ10年間ミサイル搭載護衛艦は建造されていなかった。 その後、第3次防衛力整備計画において、護衛隊群の編成について8艦6機体制が採択されると、各護衛隊群にターター・システム搭載のミサイル護衛艦(DDG)1隻を配分する必要上、ヘリコプター護衛艦(DDH)と同様、周辺海域にとどまらない外洋作戦にも対応した大型のミサイル護衛艦が求められた。これに応じて、3次防の最終年度にあたる昭和46年度に計画されたのが「たちかぜ」である。なお同艦の取得費用は、最終的に、約185億円にのぼった。この時点で、既にMSA協定によるアメリカからのMAP援助は終了しており、ターター・システムは全て海自予算を使用した対外有償軍事援助(FMS)により購入されたことから、本型は日本の経済復興にともなう独力での防衛力整備の象徴的存在ともされた。

    本型は、海上自衛隊の護衛艦としては初めてターターD・システムを搭載しており、自他護衛艦の砲熕兵器とあわせて縦深を持った防空火網を形成することを期待された。また、たかつき型と同等の対潜戦・対水上戦能力も具備していた。

    運用史

    本型は、8艦6機体制時代の護衛艦隊において、少数ながら最新鋭の防空中枢艦として活躍し、8艦8機体制においても、引き続き艦隊防空を担った。このことから、上記の通り、継続的な改修により、装備のアップデートを図っていた。 その後、老朽化とイージス艦の増勢に伴って、2007年から2010年にかけて順次に除籍され、運用を終了した。ネームシップの「たちかぜ」は「ちょうかい」の、3番艦「さわかぜ」は同じく「あたご」の就役に伴って第一線から退き、2番艦「あさかぜ」は「あしがら」と交代して退役した。

    映画

    『ガメラ 大怪獣空中決戦』 1. 「あさかぜ」・「さわかぜ」が登場。はるな型護衛艦やしらね型護衛艦とともに、ガメラを捜索する。 『ゴジラvsビオランテ』 1. 伊勢湾防衛線展開の場面で「たちかぜ」が登場。

    アニメ

    『新世紀エヴァンゲリオン』 1. TV版第八話に国連軍駆逐艦として登場。ガギエルに対し対潜攻撃を行うも全く効果がなかった。

    漫画

    『沈黙の艦隊』 1. 「たちかぜ」が第2護衛隊群の一員として登場。原作6巻で米海軍のヘリコプターからミサイル攻撃を受ける。また撃沈された「くらま」の生存者を収容した。

    Friedman, Norman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629
    『自衛隊装備年鑑2006-2007』朝雲新聞社、2006年。ISBN 4-7509-1027-9。
    阿部, 安雄「海上自衛隊護衛艦史1953-2000」『世界の艦船』第571号、海人社、2000年7月、 NAID 40002155847。
    阿部, 安雄「護衛艦の技術的特徴 - 2.推進システム」『世界の艦船』第742号、海人社、2011年6月、 106-111頁、 NAID 40018815745。
  8. 乱流 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/乱流
    • 性質
    • 乱流モデル
    • 関連項目

    乱流には以下のような性質がある。 不規則性 1. 乱流の解析は決定論ではなく、統計的手法による。 拡散性 1. 乱流では乱流粘性によって、運動量、熱、質量等の輸送量(流束)が層流に比べ増える。 レイノルズ数が大きいこと 1. レイノルズ数が十分大きくなると、運動方程式の粘性項と慣性項の相互干渉に関連した不安定性がもとで乱流が起こる。 3次元の渦運動 1. 乱流の特徴の一つとして強い渦度変動が挙げられる。また3次元的であることも重要な性質で、2次元の乱流には渦を維持するメカニズムがはたらかず、ランダムな渦度変動を維持することができず消えてしまう。 散逸性 1. 粘性によるせん断応力仕事によって乱流の運動エネルギーは消費され内部エネルギーに変わる。そのため乱流を維持するためにはこの損失を補填する継続的なエネルギー供給が必要である。 連続性 1. 特殊な場合を除いて、乱流で生じる最小の長さスケール(コルモゴロフのスケール)でも分子運動の長さスケールよりは十分に大きい。 乱流は「流れ」という現象である 1. 乱流は流体の性質ではなく、流れの一つの現象である。流体の種類(気体・液体、分子構造)が何であっても乱流の主な動力学的性質は同じである。 多重スケール、エネルギーカスケード 1. 2つの波数モードが結合して別のモードの運動が誘起される。このため、流れに注入されるエネルギーが大きなスケールから、粘性による散逸が支配的になる小さなスケールに伝達され、広いスケール範囲にエネルギーが分布する。これは、大きな渦が壊れて少し小さな渦になり、さらにその渦が壊れより小さな渦になるというイメージで説明される。 粘弾性流体との類似性 1. 層流状態の粘弾性流体と、乱流状態のニュートン流体(を粗視化してみた流れ)とが示す振る舞いが似ていることが指摘されている。

    乱流は様々な場面で存在するため、数値流体力学においてもその解析は必須である。しかし上記の性質のために、解析には困難が多く、特に直接数値シミュレーションは計算資源の要求が高いので、代わりに乱流をモデル化する必要がある。 1. RANS 2. LES(英語版) 3. DES(detached eddy simulation)

  9. 初春型駆逐艦 - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/初春型駆逐艦
    • 概要
    • 艦型
    • 性能改善工事
    • 有明型駆逐艦
    • 兵装の変遷
    • 同型艦
    • 参考文献

    1930年(昭和5年)のロンドン海軍軍縮会議の結果、補助艦の保有量も制限され(駆逐艦で英米10対日本7)、駆逐艦には「1,500トンを超える艦は、合計排水量の16パーセント以内」と言う項目があった。このため、当時主力として建造していた特型のさらなる建造が不可能になった。また、大型駆逐艦の建艦競争が起きることを恐れ、それ以上の建造を差し控えたという状況でもあった。そこで海軍では、特型(1,680トン)より約300トン小さい1,400トンの船体に特型に匹敵する性能を持った艦を計画する。元の艦より小さな船体に同等の性能は無茶とも言えるが、藤本喜久雄造船大佐(当時)は、先の特型同様の手法を用いることによりその要求を満たした。基本計画番号F45。なお排水量が条約の制限(1,500トン)より更に100トン少ないのは保有隻数の増加と建造費削減を意図したと思われる。 昭和6年度(1931年)からの第一次海軍軍備補充計画(通称マル1計画)で駆逐艦は1,400トン型(本型)を計画、当初18隻建造の要望だったが12隻の予算が承認された。1,2番艦(初春・子日)竣工の時点で後述する問題により建造を計6隻で打ち切り、残りの6隻は設計を改め白露型(基本計画番号F45D)として建造されることになった。

    船体

    排水量を抑えるために船体には徹底的な軽量化が行われ、浮いた重量を兵装に振り向けた。また電気溶接を多用したのも同様の理由になる。船型は速力の要求を満たすために長さが長くなり、その上GM(重心Gとメタ・センターMとの距離)を考慮して幅が広くなり、必然的に吃水が浅くなった。当時の復元性に関してはGMのみを重視し、レンジなどは深く検討されなかった結果、重心が高くて風圧側面積比が大きいいわゆる「トップヘビー」の艦になってしまった。 なお凌波性向上のために艦首から船体中央までフレアがあるのも特型と同様である。

    主砲

    本型が採用した主砲は、特型と同じ50口径三年式12.7センチ砲で、前部は船首楼甲板上に連装1基、その1甲板上に単装を背負式に装備した。後部は上甲板上に連装1基を装備、計5門を搭載する。このような主砲配置は日本海軍では本型だけとなった。 連装砲の砲架はB型改2で、特型のII型以降に搭載されたB型が旋回、俯仰用の電動機を1台で兼用したのに対し、それぞれ独立の電動機を搭載し旋回と俯仰速度を向上させた型になる。単装砲はA型1基を搭載した。当初の計画では主砲を連装3基搭載、魚雷発射管は4連装2基を搭載する予定だったが、魚雷発射管の開発が間に合わずに3連装3基に変更、そのために連装砲3基のうち1基が単装砲に改めたと思われる。

    魚雷

    特型と同じく61cm3連装発射管3基を搭載、竣工時から防盾を装備する。3番発射管は2番発射管の後部上構上に装備するという特異なものだった。後の海軍標準装備となる「次発装填装置」を本型が駆逐艦として最初に装備した。予備魚雷の装填は機力によって行われ、所要時間は1本あたり20秒から25秒という短いものであった。これにより魚雷発射後すぐに再装填ができ、再度の魚雷攻撃が可能となった。これまでは運搬車とチェーンブロックを使って装填しており、かなりの時間が掛かっていた。。ただ予備魚雷は発射管と同じ高さに搭載する必要があり、これも本型での重心上昇の原因となった。魚雷発射管は九〇式三連装水上発射管二型を搭載した。特型(と睦月型)が搭載した一二年式三連装発射管は中管を若干高くしていたが、本型のは次発装填装置用に3管とも高さが同じになった。

    復原性能改善

    公試運転のさい、一番艦初春は、舵角10度に対し38度もの傾斜をして乗員を驚かせたといい、60度の傾斜で転覆するほど復原性能(レンジ)は悪かった。そのため、急遽舷側にバルジ(片舷幅300mm)を付けてGMを大きくし、レンジは約70度に改善され一応合格と判断された。また建造中の若葉、初霜も同様の工事を行った。 しかしながら初春と二番艦子日の竣工から約半年後の1934年(昭和9年)3月に友鶴事件が発生する。この時期の日本海軍艦艇は、重心が高くてもGMを大きくすれば復原性能に問題無いと考えて設計されており、友鶴も本型も竣工時にバルジを装着して(装着によりGM値を大きくする)就役していた。この事件により重心を下げる必要があると結論され、本型も徹底的な重心降下のための工事が行われた。その内容は以下の通り。 1. バルジの撤去、船体側面の水防区画の撤去。 2. 2番単装砲を後部へ移動し、前部シェルターデッキを撤去。前部にあった2番砲弾薬庫は重油タンクに改造。 3. 3番発射管を次発装填装置を含め撤去、後部上構の縮小。(なお就役後に佐世保(母港)で撮影された初春、子日2艦には既に3番発射管が搭載...

    船体補強

    1935年9月に第四艦隊事件が起き、特型で採用された船体軽量化を更に推し進めていた本型も船体強度が見直された。溶接による残存内力の除去や甲板や外板の張り替え、溶接部分の一部を鋲接に改めるなどの工事を行った。外観上は船首楼舷縁部に丸みが着けられている。この時同時に艦上に走る伝声管の撤去、2番、3番主砲シールドの一部改正が行われた。工事は初春以下4隻は同年8月から翌1936年(昭和11年)5月にかけて、有明・夕暮は1936年4月から11月にかけて、6隻とも佐世保海軍工廠で行われている。 これらの改善工事の結果、復元性・船体強度共に問題は無くなったが、排水量が大きく増加し(基準排水量で約380トン増)、速力が3ノット程度減少、兵装は特に魚雷兵装が3連装発射管1基、魚雷6本(予備魚雷を含む)減少など大きく影響し、重兵装を狙った計画だったが、平凡な性能の駆逐艦となった。

    基本計画番号は5番艦「有明」がF45B、6番艦「夕暮」がF45C。4連装発射管の開発によりまだ船台上にあったこの2隻は4連装発射管2基、主砲は連装3基に計画変更になった。有明は初春と同様にバルジを装着、夕暮はバルジ装着と同じ幅(10.6m)に船体形状を改めて建造が進められたが、友鶴事件により計画は破棄され、初春と同様の改装を受けた。また4連装発射管が計画より重量オーバーしたために3連装発射管を搭載することになり、結局性能改善工事後の初春と同じ兵装で竣工した。初春(性能改善工事後)とは以下の相違がある。 1. 有明は初春同様艦の中央にフレアがあり、夕暮は白露型と同じ艦の中央にフレアの無い船体となった。 2. 初春の公試で旋回時の傾斜大きかったため、それを減少させるために舵を傾斜型の吊り下げ並列式2枚舵とした。公試では速力が減少する結果(計画35ノット、有明33.4ノット)となり、本格的な原因究明がされぬまま1枚舵に戻された。これにより速力は1ノット弱回復した。 3. 連装砲は平射専用のC型砲が搭載された。(初春などの連装砲は高角射撃兼用のB型改2)。なお単装砲は初春と同じA型。 4. 煙突の太さ、傾斜が初春などと相違する。 法令上は1933年(昭和8年)12月15日、艦艇類別等級別表において有明と夕暮は初春型から外され、白露、時雨、村雨とともに有明型駆逐艦として新設された。1934年(昭和9年)10月13日、さらに夕立と春雨も追加されるが、夕暮までと白露以降は設計が変更されており船体構造も大きく異なることから、同年11月19日、有明と夕暮は初春型に復され、有明型は白露型と改められた。以降、有明型は正式な類別ではなく、改初春型を指す便宜上の呼称となった。

    1937年(昭和12年)7月の日華事変以降に各艦は大陸方面へ進出したが、この時は艦橋天蓋に7.7mm機銃を搭載したほか、艦橋や機銃台に防弾板を設置したと言われる。 太平洋戦争開戦時の兵装は、田村俊夫の調査によると各艦開戦直前に九三式魚雷を搭載できるよう発射管を改造、魚雷12本を搭載した。 1942年(昭和17年)7月に沈没した子日は開戦時と同じ兵装と思われる。1943年(昭和18年)7月に沈没した有明・夕暮は40mm機銃を25mm連装機銃に換装、艦橋前に25mm連装機銃1基を増備の状況だった。残る3艦は1943年10月までに2番砲(単装砲)を撤去して25mm3連装機銃を1基増備、中部機銃台の(40mmから換装した)25mm連装機銃は同3連装機銃に換装、機銃の合計は25mm3連装3基、同連装2基の計11挺とされた。 「あ号作戦後の兵装増備の状況調査」によると1944年(昭和19年)8月から9月の時点で22号電探を前部マストに、13号電探を後部マストに装備、その他各艦単装機銃を甲板上各所に14挺から16挺ほど装備している。

    1. 1933年(昭和8年)9月30日、佐世保海軍工廠にて竣工。1944年(昭和19年)11月13日マニラ湾において航空機の攻撃により沈没。1945年(昭和20年)1月10日除籍。

    1. 1933年9月30日、浦賀船渠にて竣工。1942年(昭和17年)7月5日、アガッツ島ドッグ岬沖において米潜「トライトン」の雷撃により沈没。同年7月31日除籍。

    1. 1934年(昭和9年)10月31日、佐世保海軍工廠にて竣工。1944年(昭和19年)10月24日、スル海において航空機の攻撃により沈没。同年12月10日除籍。

    岩重多四郎『日本海軍小艦艇ビジュアルガイド 駆逐艦編』大日本絵画、2012年7月。ISBN 978-4-499-23085-8。
    海軍省/編『海軍制度沿革 巻四の1』明治百年史叢書 第175巻、原書房、1971年11月(原著1939年)。
    『海軍制度沿革』巻8、海軍省/編、海軍大臣官房、1940年1月20日。
    海軍省/編『海軍制度沿革 巻八』明治百年史叢書 第180巻、原書房、1971年10月(原著1941年)。
  10. エクセター (重巡洋艦) - Wikipedia

    ja.wikipedia.org/wiki/エクゼター_(重巡洋艦)
    • 概要
    • 艦形
    • 機関
    • 防御
    • 艦歴
    • 参考文献
    • 外部リンク
    • 関連項目

    エクセターはイギリス海軍の1927年度海軍計画において1隻の建造が認められ、建造・就役した重巡洋艦だがイギリス海軍における最後の重巡洋艦となった。エクセターと姉妹艦のヨークはそれまでの重巡洋艦の8インチ主砲8門とは異なる8インチ主砲6門で、これは1921年 - 1922年におけるワシントン海軍軍縮条約による保有トン数量の制限の影響である。発注はヨークの2年後であった。

    エクセターの設計にあたっては、ヨークをタイプシップとして既存のカウンティ級で得られた運用実績により実戦的な設計がなされ、従ってエクセターの設計はヨークでの経験を踏まえた改良が組み込まれた。トップウェイトの増加に合わせて艦幅は1フィート広げられた。就役後に船首楼の側壁を魚雷発射管の手前まで伸ばし、居住空間を増した。 前後に長い塔型艦橋の形状はより低くされ、水面から16 m 以内に抑えられた。ボイラーからの排煙管はボイラー室後方に収められ、ヨークでは傾斜した煙突が必要だったのが、エクセターだけは艦橋から離れた位置に直立した煙突を装備し、排気煙の確実な排気ができるようになった。その結果マストは直立し、後方の煙突は太くなった。 8インチ主砲塔の天板はヨークで考えられたカタパルトの装着には不適であったため、エクセターでは就役後に2番煙突の後方に航空施設を設け、中心線から斜め45度の角度で2基のカタパルトを埋没させた。この工夫により、風向きに関係なく水上機を発艦させることができた。水上機の運用には右舷にクレーンを装着した。 就役後の1941年の大修理の際に艦橋に遮風装置が付けられ、前後のマストを三脚型とし、新たに搭載した279型レーダーのアンテナを設置した。また、1番煙突の側面にあった10.2 cm 単装高角砲4基が撤去されて、新型の10.2 cm 連装高角砲を艦橋と1番煙突の側面に1基ずつ計4基とした。

    搭載機関には重巡洋艦と同じく、ボイラーはアドミラリティ三胴式重油専焼水管缶8基、タービン機関はパーソンズ式オール・ギヤードタービンを4基4軸合計で最大出力80,000 shp で最大速力は32.5ノットを発揮した。 機関配置は前大戦時の装甲巡洋艦のように艦首側に缶室、艦尾側に機関室(推進機室)を配置する全缶全機方式であった。カウンティ級においては3本煙突であったが、追い風時に排煙が艦橋にかかるのを防ぐために前側2基と中央部の4基の排煙を1番煙突に導いたために煙突の本数は2本であった。

    舷側防御は機関区のみを防御する物で、高さ4 m の装甲板がもっとも厚い箇所が76 mm で、末端部は25 mm へとテーパーしており、前後隔壁の89 mm 装甲と接続されていた。 弾薬庫は舷側防御とは別個で、側盾が127 mm で前後隔壁と天蓋が76 mm であった。主砲塔は最厚部で25 mm でしかなく、バーベットは最厚部で19 mm である。水平防御は主甲板の平坦部が25 mm で傾斜部は38 mm であった。 機関区を守るだけの短い範囲内のみで艦首から艦橋脇、後檣から艦尾までの広範囲は無防御であり、その防御様式の正当性は実戦で証明された。 弾薬庫は艦中央部にあったものが艦前方および後方に分散配置され、「ボックス・シタデル(箱砲郭)」で守られた。10.2 cm 副砲兼高角砲は弾薬庫の移動に合わせて、容易に給弾できるよう前方に移動した。ラプラタ沖海戦ではこの強化された増設装甲帯がエクセターを助けたと考えられている。

    エクセターはデヴォン州プリマスのデヴォンポート造船所で1928年8月1日に起工し、1929年7月18日に進水、1931年7月27日に竣工した。 1932年には艦中央部の上部デッキに装甲が追加され、煙突後部に作業スペースが形成され、フェアリー III型水上機2基が搭載された。1935年には.50"/62ヴィッカース機関銃が多数増設された。1937年に水上機(偵察機)がスーパーマリン ウォーラス飛行艇に更新された。 エクセターは第二次世界大戦が勃発すると重巡カンバーランド (HMS Cumberland, 57) と共に南アメリカ戦隊(G部隊)を形成した。1939年12月13日、軽巡エイジャックス (HMS Ajax, 22)、アキリーズ (HMNZS Achilles, 70) と共にラプラタ沖海戦でドイツのポケット戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーと交戦した。エクセターはエイジャックス、アキリーズと別れてグラーフ・シュペーに攻撃を行ったが、グラーフ・シュペーの反撃により11インチ砲弾7発の直撃を受け61名が死亡、23名が負傷した。全ての8インチ砲塔が故障し、速度も18ノット(33 km/h)に低下し後退を余儀なくされた。エクセターはフォークランド諸島のポートスタンリーで応急処置を受け、その後1940年2月から1941年3月までかかってデヴォンポートで修理が行われた。エクセターが大口径砲の直撃を受けながらも沈没しなかったのは、乗組員によるダメージコントロールの努力と設計上の改良によるものであった。この時に対空火器が強化され、279型レーダーも装備された。 1941年に艦隊に復帰すると、エクセターも大西洋での船団護衛任務に就いた。その中にはドイツの戦艦ビスマルク追撃戦の間に行われた中東に向かうWS-8B船団の護衛を含む。その後エクセターは極東へ向かった。 1941年12月の日本との開戦において、エクセターは日本軍の侵入からオランダ領東インド諸島防衛を意図したオーストラリア・イギリス・オランダ・アメリカによる四国連合艦隊(ABDACOM)の一部を形成した。 1942年(昭和17年)2月15日、エクセターはABDA連合艦隊の指揮下、軽巡3隻、駆逐艦8隻と共にガスパル海峡を北上し、日本軍輸送船団の攻撃に向かっていた。日本軍偵察機は戦艦1隻、軽洋艦3隻・駆逐艦8隻と報告し...

    防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書26 蘭印・ベンガル湾方面海軍進攻作戦』朝雲新聞社、1969年5月。
    安永弘『死闘の水偵隊』朝日ソノラマ文庫、1994年。 著者は「妙高」偵察機操縦者として戦況を観測・報告した。
    三神國隆「第1章 スラバヤ沖海戦とオプテンノール号」『海軍病院船はなぜ沈められたか 第二氷川丸の航跡』光人社NF文庫、2005年1月(原著2001年)。ISBN 4-7698-2443-2。